鍵を忘れてオフィスに一旦帰った時の話。

買い物を終えて、重い荷物で汗でシャツがベタついて、

日も沈み始めた中*1、オフィスで鍵を取って外に出た。

仄かに暗くなり始めて、ベタつくシャツに、昼の残暑と落ち着き始めの湿気を感じた時、

何故だか夏祭りの気分がした。


ここイタリアだし、歩いている人達も皆イタリア人、

浴衣も、花火も、ない。

アブラゼミの鳴き声なんてなければ、祭り太鼓の音も遠くから聞こえない。

それでも心は憶えている、この空気。

あと少なくとも2年は、この空気を味わえないのが、ふと残念な気持ち。

*1:って言っても21時前だけど。