なかなか妻の目の前じゃ書けない

リュータリオなんてカッコいい響きですよね。楽器職人さんの事です。イタリアでは一般的な言葉で、同僚にリュータリオの友人とご飯食べに行く、って言うと、へぇ、何の楽器作ってるのその人?と聞いてきたりする。大概がクレモーナに住んでいて、いわゆるジブリ映画「耳をすませば」のヒロイン雫に最後告白する男の子・聖司くんみたいな感じなのだ。あんな甘酸っぱい過去は流石に持ち合わせちゃいないけれど。

僕らの友人のリュータリオさんは、バイオリンを主としているけれど、元々が他の弦楽器をやってきた人で、超マニアックな民俗楽器も作成しちゃう、なかなかいない人。喋りが面白すぎて、会うだけで楽しいのだ。今日、頼んでいたアコギの弦高調整を終えたので、あとミラノで楽器製作に使う木材を仕入れに来たので、ミラノで食事をした。

今日嬉しかったのは、そろそろイタリアから帰国して日本に戻ると思いきや、Partita IVA*1を開こうと思っている、と聞いた。Neroが多いこの国でも*2、やっぱりPartita IVAを持つ事で出来る事が増えるらしい。その分色んな面倒が増えるけれど、まぁつまりはその分儲かっていると言う事なんだろう。難しい職業なだけに、応援したい。

今日行ったレストランAntica Trattoria della Pesaは、ミラノ料理のレストランではかなり美味しかったけれど、値段が高かった。観光地価格で味が良いという感じ。でもトラットリアを名乗る価格帯ではない、あれはリストランテを名乗るべき。

*1:商業税ナンバー、日本のマイナンバーの商業版。会社から個人の自営業まで、みんな一つは持ってる。

*2:つまり税金をわざと発生させないお仕事、政治家とかお金持ちが日本ではよくやっている行為。イタリアでも南イタリアは金持ちが多い。