ヒマというのはいかん

市川一家4人殺人事件を読みました。

何かの弾みで行き着いた殺人事件を読んだ。Wikipediaなのにしっかり書かれている。

いやはや怖い。本当にこんな惨たらしい事件が過去にあったとは。足立区の有名なコンクリ殺人も読んでて怖くなるけれど、この事件もそれと同じくらい、読んでて怖い。

なんか大学時代か、社会人になって、日本の凶悪犯罪事件を詳細に記載する「無限回廊」というサイトに結構ハマってました。

無限回廊 endless loop

このサイト主がしっかり調べられているんです。本当に読み応えのある文章で、なんだろう、何かのホラー小説を読むようで、でもそれが現実で起きた話で、しかも世界の中でも有数な安全大国じゃぱんで起きた話だから、ホラーフィクションなんかより遥かに背筋が凍る。それに僕かて、落ちぶれたりしたら将来こんな加害者になってしまうんじゃないかという恐怖や、また被害者になる恐怖を考えると身の毛がよだつ。行きすぎた恐怖ですよね。

でもしっかり調べられて書かれているせいか、事件は限られているし、今では更新がほぼないです。ちなみに上記の事件はこのサイトになかったから今の今まで知りませんでした。

 

さて。

家庭を持った今、こういう事件を読むと、さらに二倍の意味で怖くなります。二つは前述の通り、自分に関するもの。もう二つは、家族に関するものです。

自分の妻や息子が被害者になる場合、それはもう想像したくありません。もし生き残った方になったら、どうやって生きていけば良いんだろう。殺される場合でも、もし妻子がどうなるか分からない最初の被害者になったら、もしくは妻子の状態が分からぬまま殺されたら、死んでも死にきれない。幽霊にでもなって、悲惨でも良いから最後まで見たい。幽霊にでもなって、同じく幽霊になるかもしれない家族と一緒にいたい。この事件の場合、おそらく一番イヤなのは父親の殺され方で、尚更そのご無念が心に刺さる。いや、どの被害者にもなりたくないし、全員のご冥福を祈りたいですけどね。

あとは、自分の息子が加害者になる場合の恐怖。これから息子を育てていくし、そのイメージを今はたっぷり頭で考えているんですが、その自分のイメージが間違ってないのか、また自分が子どもに陰を落とさせるような行為をしないか、今ですら怖い。自分の行動が、息子にどんな影響を与えるのか。今は常に笑顔で世界を新鮮に享受している息子が、僕自身の行動次第でこんな恐ろしい事件を起こしてしまう人間になる可能性を考えると、恐ろしすぎる。正直、加害者家族になる事で後ろ指を差される怖さはあまりなくて、寧ろ後悔に押し潰される事の方が怖い。

 

そう考えると、防犯って大事だと思うし、また自分の教育方針も大事だし、あと地域の教育も大事だと思うし、また自分の行いでリスクを招くような事をしていないか鑑みたりもする。あぁ、世の中煽り運転が話題になってるけど、僕も結構人を急かす方なのよね。あと、人をやり込めようとする攻撃的なタイプの人間なのよね。自分は死なない、自分は危険な目に遭わないという漠然とした甘い考えに、僕もなっているんだと思います。でもそれって自分一人だった時はまだ良いけど、家族が被害を蒙る場合もあるんです。

僕が思うに、人間は一長一短で、良い面というのはその反面悪いことも孕んでるし、悪い面も良い面に昇華できることもある。それに自分を今更簡単に変えられないのだから、だからいかにネガティブだろうと生きるために、自殺しないために自分のことも肯定しなけえればいけないけれど、でもこの短気な性格は直した方が良いなぁ。

あぁ、今日は仕事相手にムキになってしまった。こいつ、ウチの会社のことナメてるんとちゃうか、と有無を言わさず叩きのめしたが、僕かてその相手の事を軽く見ていたかもしれない。謝るならそうするな、と言うけれど、やっぱり謝っておいた方が良いんだろうな。

あぁ、申し訳ない。僕は30代中盤になっても何も変わらないのだ。