確かに気付いたら虫歯があったなんてあるが、あんなに歯医者に通う妻が不思議で仕方ない。ちなみにイタリアは歯医者は保険適用外、マジで高額ですよ、イヤんなるくらい。

金曜日は予定日前最後の検診なので、休みを取っており、木曜夜仕方ないので仲直りをした。自分が悪いと思ったことは謝って、でも聞いてほしい事は毎回じゃなくて良いからたまには聞いてほしいと伝えて。結局妻は自分が悪いだなんて認めたくない、こういったところは子どもなのだ、許容してあげないと。僕だって自分の子どもっぽいところは許容してもらっているのだ。

金曜日は検診。案外さっさと終わった。次の検診は予定日の6月6日で今までのF棟1階(日本の2階)ではなく2階らしい。陣痛が起きる気配が全くないのだが、妻は本当に出産するのだろうか。金曜は昼ごはん何を食べたっけか。そうだ、TENOHA MILANOに行って、妻はとんかつ、僕は豆腐サラダを食べたのだが、豆腐サラダが美味しいのに量が少なかったので、近くのSpontiniでピッツァ2切れ持ち帰って食べた。Spontiniは日本にも出来たようだが、ミラノで多いこういう鍋焼きみたいな分厚いピッツァは結構美味い。

夜は空手、いつも一人か二人の練習なんだがその日は数人いた。紫帯のイタリア人が超ファイター気質で、ピアノピアーノ(ゆっくり、とか、弱く、とかの意味)でやろうとか言うくせにマジで思いっきりやってくる。こっちもスピードつけてやるとまた、ピアノピアーノ。おんどれ、マジでどついたろか。なおかつ弱めにやってあげたら今度は、ケリはもっとこうだ、とか余計なお節介で見せてくる。ほんとイタリア人らしい自分勝手な優しさだよなぁ。聞いてあげる僕の優しさに気づいてほしいね。

土曜日は日本人学校の体育館で本の市があったので、昼ごはんを食べてから向かう。その日一日使うくせに本の市自体はたった2時間しかやらない。大量の本を買う。中古だからトータル27ユーロで安いもんだ。野球関係の本を買った、落合とノムさん、好きやねん。

昼はドミノピッツァを食べた、かねてから気になっていたので。いやいや、最高やあそこ。イタリアのピッツァで物足りないのは、ジャンキーな味付けが一切ないこと。日本で宅配ピッツァ頼むと僕はよく照り焼きチキンだの、色んな具材とソースがかかっているやつをオーダーしたもんだが、当然本場のイタリアではピッツァに合う具材だけの選択しかないので、たまに無性にあのジャンキーな味付け食べたくなるのだ。アメリカ系のドミノピッツァもミラノでは増えつつあって、ずっと気になっていたのだが、メニューを見ると、ピッツァのパスタ(下の生地)は2種類選べて通常のパスタと若干鍋焼き系のパスタ、その上にアメリカ系の味付けもあればイタリア系の味付けもあるという、イタリア進出のツボを抑えている最高の展開。当然その相乗効果たるや素晴らしいもので、マジでアメリカ系の味付けのままイタリアのピッツァが食えるのだ。こいつは素晴らしい。エジプト系などの上手くないピッツェリアに行くよりもここで食べた方がイタリアのピッツァも美味いよマジで。

しかしあれだね。ここまでジャンキーな味付けだと、ピッツァの耳・クラスターは確かに退屈な味になるよね。イタリアのピッツァのいいところは、マジで美味いところはクラスターまでも美味い。香ばしいパンを食べているよう。あれを含めて料理として完成させている、ピッツェリスタたちのテクはマジで一度味わった方がいいレベルだが、それもジャンキーな味付けがないからこそなのかもしれない。このイタリアのドミノピッツァ、僕は耳が殆どない鍋焼きタイプをオススメする。

今日日曜日は再度空手。基本の試験が有り、ちゃんと順序だててやれたがはたして。ようやく白帯から脱する、まぁ別に帯の色にそこまでこだわりがない。妻が出産前なのに歯が痛いと泣き始める。彼女はあんなに歯を磨くのに、歯で悩んでいる。子どもには絶対に口移しはさせてはならないだろう。